盆略点前

茶道に興味を持ち、入門してきた人が先ず始めることは割り稽古。 お辞儀の仕方、襖の開閉、帛紗をたたむこと、棗、茶杓を清めること、茶筅通し、茶碗を拭くことなどです。
道具を扱うときは、指を丸くして・・ 肘はゆったり・・ 帛紗が乱れないように・・と注意することばかりですが、それでも回数を重ねることにより、型ができてきます。
さて、割り稽古がひと通り出来ると、今度はそれらをつなげて、盆略点前という最初のお点前に入ります。
盆略点前は裏千家十三代家元、圓能斎が創案されたものです。簡便でこれまで学んだ割り稽古をすべて使い、初めてお茶を点てるわけですから、最初に点てた1碗は感動するものがあります。 自分が一所懸命に点てたお茶を、人様に召し上がっていただく、これがおもてなしの原点ですね。
そのときも注意することが数多くあります。
茶杓は節のところは折れやすいので、茶碗の縁で茶杓を強く打ってはいけない、打つ部分は節と櫂先(茶杓の先の曲がった部分)の中間で。
お茶とお湯を入れて茶筅を振る時は、最初は底のほうからシャカシャカと振る、そして、大きな泡が沢山できたら、泡の表面で振る。 そうすると粉っぽくないキメの細かい美味しいお茶になるのです。
建水を動かすときは畳刷れが出来てしまうので引きずらないなど、まだまだ注意することは数知れずあります。
始めの頃は一から十まで注意され、ただただ訳もわからずロボットのように言われたとおりに動くだけですが、1ヶ月、2ヶ月と経つと不思議と様になってくるのです。
鉄瓶がなければ、ポットで構わないし、いつでも何処でもできる利点があるので、初心者ばかりでなく、茶暦のある人でも気軽なおもてなしが出来ます。
そのようにお稽古を積んでいくと、10分しか、もたなかった足が、20分、30分と座れるようになり、そのうちにしびれなくなってくるのです。
盆略点前はお稽古の楽しさや約束事をおぼえていく入り口なのです。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)



最近のコメント